Tuesday, September 14, 2010

SCEC2010

9/11-13にSCEC2010に参加してきました。これは、SCEC(Southern California Earthquake Center)の年次大会で今年度が20回目です。私は初めての参加。場所は毎年Palm Springsです。
非常に暑いが湿気のないところ、リゾート地ですね。
会場はHilton Hotel。食事も抵抗されるので、ホテルから一歩も出る必要がありません。
この会議は主に地震学者が参加する会議で、私のようなEngineerはマイノリティです。

建物にとっては、最大の関心事項が地震。地震学者が構築したモデルで地震を計算し建物の安全性をチェックするので、地震学者とEngineerの交流が不可欠なのです。というわけで、いくつかのセションがEngineer向けに催されました。その一つが、高層ビル(40階建て以上)の建物を対象とした場合の、人工地震波、確率的アプローチについてのPros and Consが報告され、議論が行われました。コンセンサスはないものの、SeismologistとEarthquake Engineerが一同に介して率直に意見交換をするというのは非常に有益だったと思います。
中でも、物理ベースの地震波と地震観測記録を用いたの建物応答の違い(Nirmal Jayram(RMS))の報告は非常に興味深く、私の手法にも適用してチェックする必要があると感じました。彼は、Ductility, Maximum Interstory Drift Ratio, Residual Interstory Drift Ratio, Peak Floor Acceleration, Beam Rotationを計算し、フロアごとのその分布とフロア間の相関係数を調べ、Hypothesisi Testingを用いて、応答が違うかどうかを判断します。

その他の発表で気がついたことは、研究自体が非常に組織だっていることです。各大学、教授が明確に役割を持ち、期間も明示され、最終的にはプログラムを一般公開するところまで学会で発表があります。プログラムも結果もオープンで、将来の実用化を考え、研究者だけでなくEngineerも誰でも自由に使用しチェックするという体制です。計算結果ももちろんオープン。フリーです。Openseesが構造解析のオープンでフリーなソフトウェアだとすると、それの地震解析版をつくろうとしている感じですね。多分周辺のGUIなどは有料で販売されるのかな?学会というよりも、会社の技術研究所の開発体制を効いているような錯覚に陥りました。とにかく、一般に思われる研究だけでなく、製品開発、実用化の部分までを学会で考えるのが、アメリカらしいと思いました。
また、ひとつのプロジェクトでは、物理ベースのシミュレーションで上限周波数を30Hzまで持って行くとか。現段階ではありえない数値ですが、それをプロジェクトにしてしまう。それによって、そのことに対する議論が起こり、色々な意見が集まる。批判ではなく、それを実現するために何が必要かを考えるきっかけになる。このやり方もアメリカらしいPositiveな印象をもちました。

さて、私が参加したのは、Poster Sessionでのプレゼンのため。日曜日の夜8時から10時半までのポスターセッションに参加しました。その会場ではなんとワインが振舞われます。時間が夕食の後、また会議のスポンサーのひとつがワイナリーということが理由だそうです。私は初めてなので非常に驚きましたが、これは効果的です。ワインがなくても皆よくしゃべりますが、ワインがあるとさらによくしゃべる。質問も多く出ますし、Poster Session自体の参加者数もこれにより多くなっていると思います。私のところにも多数?の研究者が訪れ、色々と説明しました。Paul Somerville, Robert Graves, その他Caltech, UCSB, UCSDの方々が多数いらっしゃいました。私の研究の中でどの部分が分かりにくいか、どの部分に興味を持ってもらえるかも把握することができましたし、満足です。

全体としては、地震学者は大学、USGSから多く、EngineerではRMS(Risk Management Solutions)URSから多くの方が参加されていました。私にとっては研究発表だけでなく、就職につながる場所でもあったので、NICEな学会でした。しかし、やっぱり英語は難しい。雑談をもっとスムーズに出来るようにしないとなぁ。

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